家電業界に見る消費行動の変化

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家電小売業界は、その大手量販店の「ヤマダ電機」の大規模店舗閉鎖で、「量販店すら生き残るのが難しい」と言われています。

一時は「家電芸人」というのがもてはやされ、日本中にみえた「家電ブーム」

大手量販店は、かつて日本で主流だった「街の家電小売店」をどんどん駆逐していきました。

 

郊外型量販店であるヤマダ電機も池袋の駅近くに店舗を構えるなど様々な戦略を施してきました。

しかし時代はあっという間にインターネットの主流時代。

日本で最安価格をネットで確認し、「クリック一つで明日配送」という時代になってきました。

 

こういった時代を迎え、消費者は「大手量販店で自分の手で品物を触ってみて、あとでネットで注文」という消費行動をおこし、最近では大手量販店はさしずめ「ネット家電業界の展覧会」のような趣になってきました。

そうなると、これまでに多くの資本を投下して大型店を築いてきた大手量販店は不利な部分も多いです。

今回のヤマダ電機のように、閉鎖ラッシュが続くのもやむを得ないでしょう。

 

街の小売店 → 大手量販店 → ネット商店

 

街の小売店を駆逐していった大手量販店が、ネット商店に駆逐されていく、本当に昨今の市場動向はシビアです。

 

しかし大手量販店も、実際のメーカーからの仕入れに関しては「片手間に家電を扱う業界より、何かしらの安価な仕入れルート」というのがあるように思えます。

現在の消費行動は現実に起こっている事ですから、今後家電量販店が手をこまねいてみているとは思えません。

この大型閉鎖ラッシュの向こう側にどのような戦略をもってくるか、注目したいと思います。