アメリカの大統領選挙も佳境に

U.S. Republican

2016年5月6日

ゴールデンウィーク中日になります。

それとは関係ないですが、アメリカ大統領選挙の話。

共和党の予備選で、当初「泡沫候補」と呼ばれていたトランプ氏がほぼ指名を確実にしました。

「泡沫候補」というのは、文字通り「話題先行の、受かる確率の低い候補者」というところです。

今回の共和党の別の候補も、おそらくトランプ氏の快進撃に対して、さほど脅威に思っていなかったでしょう。

私自身、ここまで舌禍を繰り返すトランプ氏がまさか共和党の指名を取るなんて思ってもみませんでした。

 

おそらく民主党は「ヒラリー女史」が勝ち上がってくると思われますので、最終決戦はヒラリーVSトランプという思ってもみなかった対決が見えてきます。

しかしこの状況をみると、「アメリカも人材不足なんだな」というのを感じさせられます。

日本の選挙と違い、アメリカの大統領選挙に関しては、その予備選から全米の注目をあび、さらに各州で選挙日が違う事から、「長い間選挙を行うことによって、候補者の人となりが如実になり、それなりに洗練されてくる」というのがその特徴です。

しかし今回のトランプ氏の躍進の他にも、前大統領ブッシュ氏の当選、今回のヒラリー・クリントン女史の民主党候補擁立などを見ていると、「こんな候補しかいなかったの?」と思わずにいられません。

日本でも選挙に当選するためには「ジバン(後援会)・カンバン(知名度)・カバン(資金)」の3バンが必要と言われます。

残念ながら日本の政治家も「世襲」が多いのが、この3バンを持ち合わせている事が大きな理由です。

また「カンバン(知名度)だけが飛びぬけている候補」、これは日本の参議院選挙における「タレント候補」に近いものでしょう。

議院内閣制でないアメリカといえど、「出馬」に関しては、どうしてもこういった「要素」を兼ね備えた人物でない限り、政治の世界には足を踏み入れることができないのでしょうね。

今後インターネットメディアの発達とともに、こういった傾向が如実になると思うこの頃です。