イギリスの中央銀行総裁がカナダ人!?

londonbankofenglandarpイギリスの次期中央銀行総裁に、なんとカナダ人のマーク・カーニー氏が就任する、という異例の人事を知りました。

日本銀行の総裁に外国人を起用するような奇策です。

当事国の「通貨の番人」とも呼ばれる中央銀行総裁を他国の人材に任せると言うのは、異例でもありチャレンジ精神旺盛なイギリスっぽい決断だなぁ、と思います。

たしかに歴史あるイギリスにも人材はあるとは思われます。

ただ「中央銀行トップ経験者」というのは、イギリスにも歴代総裁しかいないのは確かです。

そこへいくとマーク・カーニー氏はカナダの中央銀行現総裁

経験者を起用した、という点では間違いではないのですが・・・。

自分の財布を他国の人に預けるのは極めて危険だと思いますが、中央銀行総裁にもなると一挙手一投足が注目され、変な事もしずらいのは確かですが、同時に彼がカナダで行ったような大胆な改革が、果たして他国で断行する事ができるのだろうか?という感覚があります。

責任を取れないために、「安全策、安全策」という運営になりそうな気もします。

「平時の安全策」は分かりますが、現在はEU圏もユーロ危機が叫ばれています。

いくらイギリスが自国通貨とはいえ、影響は多大なはずです。

民間会社ではトップが外国人と言うのは珍しくなくなってきました。

しかし民間会社のトップ就任後は、もちろん会社の業績によっての報酬支払いのため、もちろん外国人トップも「同じ船」に乗ったつもりで頑張るのは目に見えます。

この世界的不況下、とくにEUの内ユーロ圏の財政危機が叫ばれている中、中央銀行総裁が外国人というのは大きなチャレンジです。

行方を見守りたいと思います。