フランスのいちコメディアンのブラックジョークに疑問の声が。

images2先日のサッカー日本VSフランス戦で日本が勝利した事に絡め、フランスを0点に抑えたゴールキーパー川島選手を「腕の4本生えた」写真を合成して「フクシマの影響があったに違いない」と揶揄したフランスのコメディアンがいたそうです。

おそらくそこまで大々的に放映されていないコメディアンのブラックジョークにいちいち反応するのもどうかと思いますが、川島選手は所属するヨーロッパリーグのチームでも「カワシマ、フクシマ」と歓声をよせられたようで今回の件にも憤慨しています。

カワシマとフクシマがヨーロッパ人にとっては同じような発音なのかもしれませんが、ちょっと人間性として「どうか?」と思います。

たとえば日本がウクライナ戦で「あのゴールキーパーはチェルノブイリの影響で4本手が生えたので、なかなかゴールを奪う事が難しいですね」と笑いを取るようなものです。

しかもフクシマはまだ記憶に新しい事。

このコメディアンの発言はブラック・ジョークだとしても、センスのないブラック・ジョークだと思います。

とくにフランスは1996年でのフランス核実験で、自国の近隣領土でなく自国が管理しているムルロア環礁、なんとフランスから真裏ほどのニュージーランドやオーストラリア近辺のフランス領で核実験をしている事で両国から非難も受けています。

それだけ核の恐ろしさに敏感な国の人が、このような発言をするのは残念な事です。

この件については地元のフランスの新聞、そして隣国のベルギーでも「悪趣味なジョークだ」と批判されているので全ての人がそのような考えではない事は確かですが、当事者である日本人で自分でも嫌な気持ちになりますので、慎んだ方が良いですね。

かといって、例えば福島を「不可侵なタブーの地域」とする事についても疑問を持ちます。

今回は趣味の悪いジョークなのでいやな気持ですが、福島を「原発を理由としただけのアンタッチャブルな場所」として捉えるのはどうかと思います