メジャーリーグビジネスの話

275px-ichiro_suzuki_june_10_2009昨日のイチロー選手のシアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースへの移籍は誰もがびっくりしたと思います。

私は個人的にイチロー選手の「継続する力」というものを尊敬しております。

「天才イチロー」「努力の松井」という言われ方をしますが、どちらかというと「努力のイチロー」「天才松井」という方がしっくりくると思っています。

彼の「継続する力」というのは、どんな仕事に対しても通用する力であり、尊敬に値するもの。

仕事内容に違いがあれど、自分の仕事に対する甘えが一切ない事は素晴らしい事だと思います。

それはさておき、メジャーリーグビジネスの話。

たとえばイチロー選手の契約金は5年9000万ドルでした。

1年平均で言うと1800万ドル。

メジャーリーグ選手の中でも高年俸選手でしたが、上には上がいてメジャー最高年俸選手は同じニューヨークヤンキースのアレックス・ロドリゲス選手の年俸3200万ドル。

すごい額ですが、これで球団は経営できているの?と思われますが実はメジャーリーグ30球団の内赤字球団は2~3球団のみで、残りは黒字体質です。

一生懸命、企業名を冠に着けて球団経営を行いながら大半が赤字体質な日本の球団とは何が違うのか?

最も大きいのがやはり放映権。

現在メジャーリーグは全体を統括するMLB機構が放映権を一括管理し、各球団に平等に配布しています。

また各球団は地域独自の放送局と契約し、そこからも収益をあげています。

さらに世界最高峰のリーグというステータスを作り上げ、世界各国から選手を迎え入れ、その国から莫大な放映権を得ています。

球団経営者も親企業からの天下りではなく、球団独自に雇用したMBAを持った職員や経営学を学んだ人材で健全経営を心掛けています。

日本の球団も学ぶところがあるかもしれませんね。