演説の妙

pus00301-07650223昨日は豊川信用金庫さまの「かわしん経営塾」に参加させて頂きました。

昨日まで全6回の予定で、近隣地方の若手経営者様と勉強をさせていただいた、最終回の講義です。

最終回では「2014年の会社案内」として5年後を想定して自らの会社をPRするという作業がありました。

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私個人は、前日の準備も功を奏し、なんとか無難にこなすことができましたが今回の発表で個人的なテーマとしてあげたのが、「どれだけ聞く人をひきつけられるか?」という事です。

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演説というのは、現在の私にとって興味のあるテーマの一つです。

長すぎても飽きさせてしまうし、短すぎてもそっけない。

要点が飛んでしまって、何を言っているかわからなくなるのもダメなものです。

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とにかく自信を持つ事と、言葉のリズム。

これに重点を置きました。

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私の思う、名演説はマーティン・ルーサーキング牧師の有名な「I have a dream」です。

「I have a dream」という言葉を連続して使い、リズムを持たせ、そして簡潔に情況を歌のように伝える。

何度聞いても、感動する演説です。

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また、その他にもリンカーン大統領の「人民の人民による人民のための政治」という言葉も短いながらリズムを持たせたメッセージだと思います。

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自信を持つこと。

これについては、現在のオバマ大統領は素晴らしいと思います。

大統領選の「Yes We Can」のような代名詞ともいえるメッセージは発していませんが、現在の演説を聴いても言葉に強弱をつけて、内容はともかく表現方法はすばらしいと思います。

彼はテレビ演説より、聴衆を前にした演説のほうが向いているんではないでしょうか?

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誤解を与えてはいけないですが、アドルフ・ヒトラーの演説も考えられたものと言われています。

聴衆の大興奮のなか、全ての人が自分に注目するまで言葉を発せず、やがて静かに語りかけるように演説が始まります。

その後、言葉のリズムを用い、抑揚を交えどんどんテンションを上げてくる。

やがてあの大興奮が訪れてくるわけです。

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カリスマと呼ばれる人は、良くも悪くも「演説」というものに非常に力を入れている、という例ですね。