中国共産党の顔ぶれが、中国の国家の顔ぶれ

images6各国の指導者が一気に変わる年と言われた「2012年問題

フランスの大統領がオランド氏に。

ロシアではプーチン大統領の返り咲き。

アメリカはオバマ大統領の再選。

そして最後に中国の国家主席の交代があります。

何度もこちらで話したように中国の国家のシステムは、事実上の一党独裁と言われる「中国共産党」の意向を反映したものになります。

現在、中国では「中国共産党全国大会」が行われ、次の体制が話し合われています。

この結果が、国家のシステムに反映されるわけです。

今日までの例であると現在の共産党の

序列1位が国の元首である「国家主席」

序列2位が国会のトップである「全国人民代表大会常務委員会委員長」

序列3位が内政のトップである「総理」

という形です。

序列は意外と分かりやすいです。

新体制発表時のステージへの「登壇の順序」で序列だと考えて大丈夫でしょう。

ここで忘れていけないのは実は実質的にこの上のポストがあります。

上のポストとはいいきれませんが、かなりの影響力を持つポストです。

それが「中国共産党中央軍事委員会主席

というポストです。

これは中国共産党の軍である「人民解放軍」のトップというポストです。

先ほど言ったように中国のシステムは中国共産党のシステムをスライドさせるのが常ですので中国共産党の軍隊である「人民解放軍」が、そのまま「中国国軍」にあたる訳です。

ですから「中国産党中央軍事委員会主席」というポストと共に「国家中央軍事委員会主席」というポストも存在しますが、もし違う人がそれぞれそのポストに配置されても「中国共産党軍事員会主席」の方が上。

現在は「胡錦濤」氏が両方のトップですが、もしかしたら「中国共産党軍事委員会主席」のポストは手放さない可能性がある、という予測も見え隠れします。

明日の発表ですが、もう大方決まっているでしょう。

明日発表の中国共産党トップが、次の国家主席です。

そして「共産党軍事委員会主席」の行方は?

アメリカなどと違い選挙など白日の下で民衆が決められない、この泥臭い戦いを制した者が明日分かります。