TPPの交渉参加について。 

400px-leaders_of_tpp_member_statesTPP交渉に参加の是非が討論されています。

TPP交渉参加国に日本を含めると、交渉参加国のGDP規模比率で言うと「アメリカ1ヶ国で70%!!日本で20%強」のこり8ヶ国で10%というほとんどがアメリカのための制度なのを気づいていますでしょうか?

「環太平洋」と銘打っていますが、そのほとんどがアメリカの為のものなのは明らかです。

関税が自動車やテレビの輸出の障壁となり先にアメリカとの関税撤廃した韓国に勝てないと言いますが、アメリカの自動車の関税は2,5%、テレビの関税は5%です。

しかもそういった分野の6割~8割の工場はすでにアメリカにあり、関税の撤廃の効果もない部分が多いのです。

この空前の円高の中、このすでに少ない関税を撤廃したところで輸出が増えていくでしょうか?

先日、農水省と経産省のTPP参加による経済試算が大きく異なることを受けた内閣府のまとめた経済試算は「10年間の累積で2,7兆円の増加」と出しました。

大きく見えますが、日本のGDPは530兆円ほど。増加率は「0,o54%ほど」しかありません。

それでも関税撤廃で日本の工業製品がアメリカで展開できるかというと、アメリカは長引く不況下で「輸出倍増計画」を打ち出しています。

輸入を控え、輸出を増大させる事を明言しています。

ではアメリカはどこを狙うのか? 先ほどのGDP比率で明らかですが「日本の市場を取る!」という事です。

TPP推進論者はアメリカと韓国とのFTA協定を受けて「韓国に後れをとってはまずい」と言いますが、韓国はこの結果どうなったのか?

韓国は日本と同じで「現地生産」をしているので、関税撤廃にあまり意味がなかった。

では何を失ったか?

・コメの自由化は阻止しましたが、あとは自由化。

・農協・漁協の共済・郵便局の保険サービスは3年以内に解体。アメリカの保険会社が進出可能になる。

・自動車の排ガス規制、安全基準、自動車の税制はアメリカの優位になるよう変更させられるようになる

・知的財産権制度はアメリカの要求を丸飲み。

・韓国政府が決定した薬価が「安すぎる」とアメリカの製薬会社が不服を申し立てたら、韓国政府に見直しをすることができる。

・放送法の外資規制は緩和

もうすでにアメリカは韓国に対して行った要求を日本に行っています。

これは韓国とアメリカの2国間の協定なので、今回のTTPの多国間が絡まってくると違った見方もあるかもしれません。

しかしこの多国間での協定の中で、このようなアメリカ一人勝ち、日本の一人負けの状況ができるのか?

このTPP多国間の中で「工業製品を輸出して農業が弱い国は日本のみ」で「ほかの国は農産物やエネルギー資源の輸出国」であるという事です。

しかも日本のマスコミはこぞって「不利益をこうむるのは農業だけ」のような喧伝をしていますが、このTPPは農業を含め「21分野」での交渉になります。

農業だけがフューチャーされていますが、アメリカの狙いは「日本の保険・金融」と言われています。

日本政府の見解は「まだこれが交渉にあがるかも分からない」と言いますが、もちろん日本が交渉のテーブルについていないので、この話題が現在の参加表明国で上がらないのは当然です。

今の議論はTPPに参加・不参加の前段階の「交渉に参加するか・しないか」という議論です。

「とりあえず議論に参加しないと何も意見が言えないうちに決まってしまう」「話の内容が不服なら出れば良い」というのが賛成派の主張ですが、現在の外交の常識では「交渉に参加したら、形式的には出ることはできても、実際は難しい」と玄葉外務大臣自身も言っています。

これまでの弱腰外交の日本が「交渉に参加しますが、やっぱりやめます」なんて事は言えないのは歴史的からみても明らかです。

まだ何も政府の意思決定が見えない、国民にも知らされてない状況で交渉に入るのは明らかに危ないです。

この議論の決着が「オバマ大統領の出身ハワイでアメリカ議長国で行われる11月10日」がデッドラインのような雰囲気ですが、まだ国内の議論が未成熟な状態で決めてしまうのでしょうか?

ではなぜ政府が焦ってTPP参加に前のめりなのか?

日本はアメリカとの普天間問題の事もあり、来年の大統領選を見据えて支持率低迷にあえぐオバマ大統領に「せめてものお土産を持たせたい」という気持ちが先に立ってしまっているような感じです。

韓国との2国間の協定により、オバマ大統領は一般教書演説で「アメリカの雇用が7万人増えた」と言いましたが、これは「韓国の雇用が7万人奪われた」という事です。

実は上記の意見は京都大学の中野剛志准教授のフジテレビ「とくダネ」内の意見です。

この解説の態度があまりに常軌を逸した怒りの表現だったことが話題に上がっていたので見てみたら、たしかに言葉尻はとても冷静を書いていましたが、解説の内容は至極まともな意見でとても分かりやすかったので、文字に起こしてみました。

大手新聞各紙とは違った意見だと思います。

しかし意外と的を得ていると感じています。

バングラデシュから日本へ小包

dscn1692バングラデシュから日本に荷物を送る

海外から荷物を送るのに、イメージ的にはとても大変なイメージがあります。

日本国内での荷物の送付も含めて、もっとも面倒と思われるのは「荷物の梱包

段ボールを用意して、割れないようにして、きれいに梱包して・・・

さまざまな要素が、荷物の送付の障壁となり、なかなか実施されない事も多いです。

しかしバングラデシュではそこまで難しいものではありません。

私がバングラデシュから荷物を送る際に利用する「GPO(中央郵便局)」ですが、荷物を持って行くだけで写真の通り「梱包屋さん」がいます。

なかなかバングラデシュで「段ボール」というモノを見つけるのは難しいですが、ここでは彼に荷物を渡すだけですべて終了。

あとは彼が用意してある段ボールを利用して、慣れた手つきで荷物を梱包していきます。

海外の荷物では「しっかりひもを結ばなければいけない」や「梱包方法」など様々な規定がありそうですが、彼に渡して私はジュースでも飲んで待っていれば良いだけ。

しっかり梱包され、そのまま送付窓口に持っていけば終了です。

もちろん有料サービスですが、日本人にとってはそこまで大した事のない金額。

あまり壁の高いサービスではないので、ぜひご利用されてはどうでしょうか?

カジノでの大損に注意してください

220px-macau-casino-lisboa-at-night-0824大王製紙の前会長が、会社経費よりマカオでの遊行費に20億円ほど使ったという報道がされていました。

さて、この20億円、ギャンブル代としてすごい額だと思いますよね?

以前、政治家の浜田幸一氏がラスベガスでウン億円負けた・・・などの報道も見た事あります。

たとえば一般の日本人にとって、公営ギャンブルといえる競馬・競輪・競艇・オートレース・サッカーくじなどに含め、街のあちらこちらにあるパチンコなどが身近ですが、あまりそのような高額のギャンブルを聞いたことがないように思います。

しかしカジノは違います。

私もラスベガスに行ったきっかけによりカジノ好きになり、渡航先各国のカジノを回るのですが、その掛け方も豪快な人がいます。

ゲームの中にはもちろん小額なスロットのようなものもありますが、やはり醍醐味はテーブルゲームやルーレット

私のように庶民は小額しか掛けないのと、攻略に研究を重ねたこともあり今までに一番大きく負けた時でも1晩ウン時間もプレイして5~6000円未満というのが小さな自慢なんですが、たいがいのカジノにはテーブルごとに「最低掛け金」があります。

ネパールなどの小国のカジノは1プレイ100円程度。

ソウルなどは500~1000円くらいでしょう。

ラスベガスやマカオになると普通のブラックジャックテーブルで最低掛け金10ドル程度、25ドルテーブルも多いです。

かといってみなさん25ドルでプレイしているわけではありません。

最低が25ドルであるので25ドルチップを4枚~5枚重ねて、つまり彼らは1回につき1万円くらいで勝負しているのがザラです。

さらに私は行ったことがありませんが、カジノルームにはたいがい「ハイローラー」と呼ばれる高額ギャンブラーのための別室があり、そこでははたしていくらのゲームが行われているか想像もつきません。

しかしながら、なぜみなさんそこまでのギャンブルをカジノでするのでしょうか?

実はほとんどのカジノは食事やドリンクなどは無料

カジノ内でのショーなども見れるなど、もてなしも最高です。

私も、もちろん負けた時もありますが、ほとんどのカジノで5~6000円分「食べて飲んで」しているので、あまり深刻になっていません。

以前、ネパールで飛行機が3時間ほど遅延した際に、飛行場近くのホテルのカジノで時間をつぶしたんですが、そこでウン万円勝ち、無料で食事をして、さらに空港までのタクシー送迎を頼んだので、もうそれだけでかなり儲けた感覚がしました。

私でさえそのような状態ですので、「ハイローラー」と呼ばれる方々への待遇は、それはすごいものがあります。

カジノ内での食事はもちろん、有名レストランでの食事、併設ホテルの宿泊代、さらには日本からラスベガスの飛行機代まで持ってくれることもザラです。

たとえばブラックジャックを25ドルテーブルで5~6時間ほどプレイしていると、カジノのほうから「食事券」の話や「部屋のアップグレード」の話をしてくるといわれています。

ここで肝心なのは、「高い掛け金で、長く掛けている」というのが重要で、「勝っている」や「負けている」は関係ない事です。

しかし、そういうハイローラーこそ負ける時も豪快そのもの。

今回のウン億円の負け、というのも納得がいきます。

きっと彼はカジノ側にとって「ハイローラー」という位置づけだったのでしょう。

私のように、そのカジノの雰囲気を楽しんでプレイするのが一番いいのですが、勝負に熱くなる方はあまりお勧めはしません。

負けが続く方は「あまり上手くない」ということを自覚しなきゃ、身を滅ぼしちゃいますね。

スマートフォン狂想曲

250px-smartphone_share_current先日のアップル社製「アイフォン4S」の販売とともにスマートフォン狂想曲が日本で吹き荒れているようです。

IT化が叫ばれてウン年。

日本のITインフラも世界では格段に良い状況の中で、生活は便利になりました。

私はスマートフォンを所有していますが、便利である代わりに「電池の持ち」を捨てています。

スマートフォンの電池の持ちは従来の携帯に比べてかなり悪い。

1日とて持たないほどです

各社これについては研究も進んでいるようですが、ほかの部分の進歩より一歩おくれている感があります。

それだけ難しい技術なのでしょう

ゆえにバングラデシュや、そのほかの海外を歩く時用のいわゆる「SIMフリー携帯」、これは従来の携帯にしています。

SIMフリー携帯とは、ご存知の通り「世界のほとんどの国で通用する携帯電話」で、該当国では「携帯電話の中に、その国で発売されているSIMカード」を入れると電話番号が振り分けられて、現地の方と同じような料金体系で電話ができる、というものです。

残念ながら日本では、携帯電話各社の「醜悪な」囲い込み商法にて、このような携帯は使えません。

私がこの海外でのSIMフリー携帯、もちろん各国にもバングラデシュでさえ「スマートフォン」は存在しますが、それを選択しなかった理由はひとえに電池の持ちにあります。

日本では車社会のため、社内装備の「充電器」で比較的常時充電でき、その点の問題はありませんが、海外では車を持っているわけではありません。

店で電源を借りるのにも、なかなか抵抗があります。

なぜなら離れた場所では携帯を持ち去られる可能性もあるからです。

そういった理由で海外ではスマートフォンにしていません。

日本のスマートフォン比率は、今後の各社の販売戦略によって明らかですが、日本ではかなり比率が上がりそうです。

それとともに「旅先での充電切れ」による、電話もかけれない、電話番号も分からない、という携帯難民を発生させそうな予感がします。

テレビで「90歳のおじいさんもスマートフォンを活用している」というような特集を見ましたが、その点のリスク回避の方法は、そのおじいさんは分かっているのでしょうか?

今のところ、出先で常時携帯を充電させる方法を円滑にできない方は、まだまだ使いにくいものであると思います。

タイの洪水はひどそうです。

k10032987311_1110170623_1110170630_01ようやく日本でも大きく報道されてきましたが、タイの洪水被害が深刻なようです。

なんと国土の3分の1が浸水している模様。

日本では先日近畿・東海地方を中心とした集中豪雨の影響で、名古屋でも100万人ン規模の避難勧告がありましたが、やはり規模が違います。

私も3年ほど前にタイに行きましたが、人々はチャオプラヤ川に浮かぶ船を通勤の足にしたりして本当に、水と親しんでいる印象がありましたが、ここまでくると想定外のようです。

しかし何よりもたくましいのが「人々は避難するのに自治体任せ」にしていないこと。

もうこのような災害はなれたものなのか、自分で続々と避難されていたり、自然に逆らわず生きています。

日本の被災者の方々や、警戒区域外の方々も、何人かの人は「自治体が避難指示をしてくれないと」などの声が聞かれます。

そういった指示のない方が、自主的非難しても「自治体による保障」が期待できないため、なかなか重い腰を上げない方も多いようですが、命の危険がある場合は、やはり自分の決断にまかすべきでだと考えます。

自分の身は自分で守る」がこれからの日本人に課された運命だと感じます。

年金受給年齢が70歳!?

wataki5厚生労働省が、年金支給年齢70歳という引き上げ案を検討してほしいと、要求しているようです。

現在、日本は「現役世代が年金負担をする」という状況になっています。

若い世代の声としては「自分たちは払っただけでもらえるのか?」という不安から、未納問題も増えています。

では、それを高齢者世代の責任にするのか?

いえいえ、高齢者世代の方々も同じように負担をしてきたのでもらえるのは当然です。

どこがどういけないのか・・・。

厚生労働省は、もう未来予想図はできているはずです。

彼らは人口動向も分かりますし、少子化問題もわかります。

たとえば昨年、出生した赤ちゃんの人数も把握しているのですから、彼らが成人、高齢者になるまでの人口動向は今後の相当先の年代まで予測できているはずです。

今までもそうでした。

年金受給世代の人口と、現役世代の人口はもうウン十年前にカウントスタートできているはずで、これにたいして何も手を打ってこなかった社会保険庁の怠慢というしかないと思います。

まったく報道には乗ってきませんが、専門家は分かっているはずです。

日本人の宗教観

250px-yasaka_jinjaいままで行ったことのある海外で、比較的聞かれる質問であり、答えにくい質問が「あなたの宗教はなんですか?」というものです。

日本人ほど宗教観がゆるやかな民族もあまりいないのではないでしょうか?

1年を見ても、元旦には神社、お盆には御寺、クリスマスも祝うというもの。

なかなかほかの国では例を見ない催しだと思います。

それと比例して、宗教的に厳しい戒律や催しがあるわけでもないのも真実。

若い世代では、自分が「どういった宗教に属しているか分からない」という人も多いと思います。

そのなかで海外の方からの「あなたの宗教は?」と聞かれた時の返答として「無宗教です」ですというのは、ときにイスラム教など厳格な宗教を信じている方からみればかなりの異端。

神をも恐れぬ怖い人だ」という日本人では想像のできないような認識をつけられていしまいます。

日本人は国家の象徴である天皇陛下がまず「神道」の流れの中で説明できる存在でありますので、日本国民のほぼ大多数が神道に属しているのかもしれません

ただ神道は日本固有の多神教であり、そこまでの宗教的に緩やかなので仏教の檀家にも入っている、という形の方が最も多いのではないでしょうか?

ゆえに海外では「神道」でも「仏教」でも、またほかの宗教を信じている方はその宗教の名前を言ってみたらよいのではないでしょうか?

その答えにより、混沌と話を始める方もいらっしゃいますが、だいたいその質問をしてくる海外の方は、話の枠を広げたいだけであって、そこまで深く聞こうとは思っていません

スティーブ・ジョブ氏 死去

t_hero体調不良のため、アップルの最高責任者を退任していたスティーブ・ジョブズ氏が亡くなったとの事です。

数年前から癌による激やせも話題になっていましたが、稀代の天才も忍び寄る病魔には勝てなかったようです。

今、市場に出回っているパソコンOSのシェアとしては、やはり「ウィンドウズ」がトップを走っているでしょうが、いわゆる「アップル・フリーク」も根強い支持をしています。

最近では、もう少し身近な「携帯電話」や「MP3プレーヤー」としてアップル社の製品を持つ人も増え、そのスタイリッシュなイメージに魅了されている人も多いでしょう。

アップル社の製品における「人間の感覚に訴えかける操作方法」は、それまでのパソコンにおける「キーボード操作」の抵抗感を一気になくし、老若男女にパソコンを普及させる大きな要因になりました。

それまでの「白い箱型」の堅いイメージのパソコンが「アイマック」のスケルトンボディに様々なカラーリングにより、若者の部屋にインテリアとしても無理なく溶け込ませました。

「アイポッド」におけるホイールスクロールの滑らかさは、今までの「ボタンを押す操作」の概念を覆しました。

アイフォン、アイパッド」におけるキーボードいらずの操作方法は、端末の極小化と、画面の拡大をもたらしました。

自動車の歴史や、住宅建築の歴史、音楽の歴史でもひも解いてみると、今までの概念をとんでもなく飛躍させる天才がそれぞれの業界に存在しています。

パソコン業界におけるスティーブ・ジョブ氏の存在は、まさにそういった存在だったのでしょう。

ご冥福をお祈りいたします。

各国携帯事情

200px-mobile_phone_evolution最近、パソコンの調子が悪く、更新が滞っていました。

さて日本では、アップル社よりスマートフォン「iphone4S」が発表され、今までソフトバンクのみの販売でしたが、この機種はKDDIでも販売することもあり、大きな話題になっています。

今まで「アイフォン」を使いたいユーザーは自ずとソフトバンクとの契約を強いられていたわけですが、今後はKDDIユーザーも入手できるとの事です。

このような販売スタイルは「ガラパゴス携帯」という日本に対しての「閉鎖的」な販売形態への皮肉として表現されています。

バングラデシュやネパール、中国なども含め、ほとんどの外国は「携帯本体」と「通信会社」を別々に選べます。

たとえば「機種はアイフォンを買いました。通信会社はドコモにしよう」という事ができるわけです。

これは、それぞれのユーザーへのメリットとなり、携帯会社も「良い製品」を作らなければ淘汰され、「通信会社」も、「安く高品質」な通信金額を提示しないと淘汰されるということです。

日本の現在の状態は、携帯会社の競争を阻害し、ユーザーの負担を強いる状態。

いつもでもこの状態は続きません。

ブッダエアー

dscn1756先週末にネパールの航空事情をブログの話題に出しました。

まさか週末に、国内航空会社の一つ「ブッダ・エアー」の飛行機が墜落するとは思いませんでした。

先のブログに書いた通り、ネパールの空港は比較的難しい空港が多いと言われています。

高度が高いため、気圧の変化が対応できない」というのが最大理由のようです。

誤解をしてはいけないのですが、ネパールの航空会社の飛行機体に何かしら問題があるわけではなく、あくまで気圧などの副要因が大きい、という事です。

今回の事故のあったカトマンズからの飛行機なんですが、おそらくカトマンズ市内の旅行社が募った「ヒマラヤ周遊プラン」でしょう。

私もカトマンズを訪れた時に誘われましたが、なかなかヒマラヤまで訪れる時間がない、という人のために多くの旅行社が「カトマンズ空港から飛行機によるエベレスト周遊」というプランを作っています。

夜明けの未明からカトマンズの空港を飛び立ち30分程度でヒマラヤ上空、そこを周遊してカトマンズ空港に帰ってきて100ドル以下」というのが大体のプランで、「せっかくネパールに来たものの時間が無い、しかしヒマラヤには行きたい」という気持ちを酌んだプランです。

乗客がほとんど外国人だった、というのもまさに「ツーリスト用のプランだった」おいう事でしょう。

小さい飛行機、というのも写真のようなものです。

これは私が載った「Guna航空」の機内写真ですが、見てわかるように左右に一つづつの席しかありません。

コックピットも手が届く距離で、通路もかがまないと座れない状態です。

ネパールは山に囲まれた多地域は特に道路事情がわるく、たくさんの飛行機が運航されています。

日本のように電車が発達した国はまだまだ少なく、こういった国内飛行機が輸送の前面にたっている地域も少なくありません。

飛行機はもっとも安全な乗り物」と言われるのですが、それについては私も賛同します。

世界中で毎日とんでもない数の飛行機が飛んでいるものの、事故は相対的に少ないと思います。

今回の事故の犠牲者には大変悔やまれる結果になりましたが、こういった小さな国の飛行行政はまだまだ主流なのでしょう。

ネパールの空港事情

luklaairport1-575x383先日はネパールの飛行機について書こうと思い、ほとんど内容は「飛行運賃」の話に終始してしまいました。

そこで、今回こそネパールの飛行機及び飛行場について書こうと思います。

ネパールの国際空港である「トリブバン空港」から先日お話ししたような国内線に乗ると、さすがに小さな国ネパールですから、どの路線も1時間程度の飛行時間です。

そうなるとどの路線も飛行機の「折り返し運航」となります。

私が、カトマンズからポカラに行った時もそう。

運航予定も1日3本ほど。

午前9時ごろと12時ごろ、そして午後3時ごろで、どこの航空会社も同じような時間帯です。

ポカラに着くと、すぐに飛行機は給油。

そして新たなお客を乗っけてカトマンズへ折り返し。

これが日に3往復な訳です。

これでネパールの国内便の「たびたびの遅延」の謎が解けました。

飛行機が戻ってきてないわけです。

そして午後の3本目が欠航になる確率も多いわけです。

ネパールの国内線に乗る方は、ぜひ1番機、2番機をお勧めします。

さて余談ですがネパールの空港、じつはカトマンズの国際空港をはじめ、「離着陸の難しい空港」と言われています。

周りをウン千m級の山に囲まれ、立地条件も悪く風や気圧が変化著しいようです。

その中でも究極が写真にある「ルクラ空港

ここもヒマラヤ・トレッキングで外国人の利用もちらほらある空港ですが、よく写真をご覧ください。

飛行機の写っている地点の滑走路が、坂道になっているのがわかるでしょうか?

これこそルクラ空港名物の「坂道滑走路」です。

ここは山の中腹で滑走路が短いためか(500mほど)、離陸便は「坂を利用しスピードアップを」、 到着便は「坂を利用しスピードダウン」を行うと言う、子供の発想のような空港です。

しかも滑走路の先は断崖絶壁の崖。

四方を山に囲まれています。

非常に難しい空港と言われますが、世界でもあまり例を見ない空港です。

ご興味のある方は是非行ってみてください。

カトマンズからポカラまでの値段

200px-pokhara_airport久々に趣向を変えて、ネパールの飛行機の話をします。

バングラデシュ滞在中に大きなホルタル(ゼネスト)の行われるニュースがあったので、1週間ほどネパールに行きました。

ホルタルとはバングラデシュで行われるストライキの事。

たいがいは与党の政策に反対した野党やグループが起こすデモ行動なんですが、日本のデモ行進のようなおとなしいモノではなく、投石放火なども行われる為、大使館からは要注意情報が出て、ニュースや新聞でも前もってアナウンスされます。

街中の公共バスなども不定期運航になるので、混雑を極めるダッカ市内もこの時ばかりは静かなものです。

7月に行われたホルタルは大きなもの。

土日を挟んで6日間におよぶホルタルのため、「バングラにいては何もできないな」と思いネパールに避難したわけです。

さてそのネパール。

首都のカトマンズはご存知だと思いますが、2番目に有名な都市として保養地「ポカラ」という街があります。

またこの街についてはゆっくり書きますが、ネパールに数ある国内線の中でも「カトマンズ-ポカラ」という便は最も人気のある航路で、様々な航空会社が飛んでいます。

・ネパール航空

・ブッダ航空

・イエティ航空

・グナ航空

ブッダ航空」や「イエティ航空」なんて、まさにネパールっぽくて良いネーミングですね。

私はネパール到着後、カトマンズ市内で様々な旅行会社からポカラ行きの航空券について話しかけられました。

私は、旅行好きのため経験上感じるのが、海外でももっとも注意するのが「日本語の話せる外国人」です。

カトマンズではかなりの「日本語の話せる外国人」がポカラ行き航空券について提案してきました。

私は一切、彼らの提案金額を信用せずネットなどを調べてみると運賃は「片道93ドル程度」です。

実は、私に接触してきた「日本語の話せる外国人」も同じ値段を提案してきました。

こういう時に生きるのが、旅で得た語学です。

彼らを無視して歩いて行くと、一人の旅行社の人間が私に話しかけてきました。

無視して歩いていると、彼は私を中国人と間違えたのか、中国語で話しかけてきたのです。

ポカラまで片道75ドルでどうですか?」

「???」 私はその言葉に驚き、立ち止りました。

「ちょっと話を聞かせてくれ」と中国語と英語での会話。

彼は珍しく「中国語のできる外国人客引き」だったのです。

しかも私の聞いていた値段よりだいぶ安い。

どうやら、ここネパールでも「外国人値段」は存在し、さらには外国人でも「「日本人値段」があるようです。

いろいろネットを調べているものの、この人気路線に私の今回の購入金額を下回る値段で言ったような旅行記はあまり見ません。

もしかしたらこの金額が外国人旅行者にとっての最安値かもしれません。

気になる方はぜひカトマンズ市内タメル地区を闊歩して探してみてください。

ヒントは、この旅行社との交渉言語は、中国語と英語、ネパール語のみです。

バングラデシュの空港

250px-zia_aeropuerto_internacionalその国の玄関先と言えば空港

バングラデシュもそこは同じです。

現在のダッカの国際空港は「シャージャラル空港」と言います。

国内線も同じ空港から出ています。

このシャージャラル空港ですが、2010年までは「ジア国際空港」という名前でした。

この「ジア」という名前は、バングラデシュ前首相の「カレダ・ジア」という名前と同じです。

何かかんじませんか?

バングラデシュでは2大政党があり、現在の首相は与党「アワミ連盟」のシェイク・ハシナ首相

最大野党は「バングラデシュ民族主義党:BNP」という党です。

この2大政党が交互に政権を奪取しているのですが、ここに後進国である弊害が。

バングラデシュではライバル政党から政権奪取すると、その名残のあるものを排除していきます。

この「ジア国際空港」という名前も同じです。

正直なところ「気に入らなかった」というところでしょう。

最近はバングラデシュでも新札が発行されたようです。

その肖像画はバングラデシュ建国の父「ムジブル・ラフマン氏

中国や、アメリカでも紙幣には建国の父が描かれて言います。

日本もかつては、個人的に日本の建国の父と思っている「聖徳太子」が肖像画でした。

そう考えると不思議ではないのですが、この「ムジブル・ラフマン氏」、現首相「シェイク・ハシナ氏」の実の父に当たります。

そして現政権での新札発行。

なにかきな臭いですね。

もし、次回選挙で新しい首相になれば、この新札も空港名もどうなるのか・・・と思います。

バングラデシュと物乞い

gulshandhakjaもし、みなさんの中でバングラデシュに行かれる方がいたら、一番印象に残る事は何だと思いますか?

慣れていない方にとっては、やはり「物乞い」が大きなインパクトかと思われます。

私は、学生時代に中国で過ごしていたので、多少の物乞いにはある程度免疫がありますが、例えば初めて海外を訪れる方、はたまたどちらかというと先進諸国を旅行されてきた方にとっては衝撃の光景かもしれません。

街に出ては「バクシーシ(喜捨)を下さい」と様々な人が寄ってきます。

とくにつらい光景なのが、その中にはたくさんの子供、そして身体に障害を持たれている方がとても多いと言う事。

彼らは自分の手を口に持っていき「食べるものがないです」と表現してきます。

この「物乞い」には身体欠損者がとても多いように思います。

1億5000万ほどというバングラデシュの人口は日本よりも多いのですが、その中での身体障害者との比率を考えると、あきらかに多い。

これはどんな違いがあるのか、すこし調べてみた事があるのですが、やはり日本との違いはその環境にあるように思えます。

ポリオなどの菌のまん延など衛生面の不備

・低所得者は病院にもいけない

・近親婚が多い

こういったことから、目立って身体欠損者が多いように思えます。

私が見た中でも、「四肢が無い少女」や「盲目の老人」など多かったですが、さすがに衝撃だったのが「口以外、顔のほとんどの部分がまったく無い人」でしょう。

本当に気の毒に思います。

しかし可哀そうだ、と思うのですがその一方で感じるのが中国などの「物乞い」と、バングラデシュをはじめとするイスラム諸国の物乞いは、少し違う部分もあると言う事です。

イスラム社会では「バクシーシ(喜捨)」を行う事も、大切な教義の一つ

これを行う事で、宗教的に「」をつめるわけです。

宗教的にめでたい時には、進んで「バクシーシ」を渡していますし、そういう日はモスク(教会)の周りも「物乞い」があふれます。

感謝の気持ちを表す人もいますが、たいがいはお金をもらったら、感謝の言葉も述べるわけでなく「すっ」といなくなります。

その拍子抜けさに、あげるほうも何かしら「ちょっとは感謝してくれても」と思う事もありますが、これもイスラム社会だからかもしれません。

物乞いの中には「あなたにバクシーシ(喜捨)渡す機会=徳をつむ機会を与えてあげたのよ」という気持ちを持っているものもいます。

これが、彼らの自立を阻害する側面もあると思います。

イスラム教義に触れてみると、個人的には非常に優秀な宗教だと感じています。

しかしこういう負の側面もある事は、イスラム圏外の人も理解しなければいけないのでしょう。

バングラデシュの女性の服装

220px-sari1847バングラデシュではどのような服装を着ているのですか?と言われます。

結論的に私はチノパンとポロシャツなど、なるべく襟のついたものを着ているようにしていましが、女性はさらに難しいです。

バングラデシュはインドに近い文化圏。

しかしイスラム教というなかなかイメージが付かないとは思いますが、一番良く見る女性の服が「サロワカミューズ」という服です。

残念ながら、画像の写真は「サリー」であり、「サロワカミューズ」の良く分かる写真はあまりなかったので、ぜひご自分で検索してみてください。

大体女性の服装は「サリー」と「サロワカミューズ」という2つに大分されます。

サリーはインド的な民族衣装としてイメージしやすいと思いますが、バングラでもだんだん少なくなっています。

年配の方に多い服かなぁ、というイメージです。

対して「サロワカミューズ」ですが、パジャマのような服です。

サロワ」と呼ばれる上着と、「カミューズ」と呼ばれる余裕のあるズボン、そして「オロナ」と呼ばれるスカーフで「スリーピース」と呼ばれバングラデシュの女性よく来ています。

値段は大体1000タカ~2000タカ程度(1200~2400円)。

そんなに高いモノでもありません。

バングラデシュのような保守的なイスラムの国は、女性の外出もあまり多くなく、開放的な服装もあまり好まれません。

ひざから上を出すのは、すこしみっともない、という印象でしょうか?

「外人だから良いじゃん」

という考えもあると思いますが、それは日本での話し。

日本に来ている外国人が無理やり着物を着ているのは少し奇妙に見えますが、バングラデシュではどちらかというと女性は外国人でも民族衣装をまとった方が印象が良さそうです。

頭の片隅にあると、良いと思います。